発達理論(E.H.エリクソン)について【横浜市 Senagy Therapy】
2025/05/07
こんにちは!
横浜市にあるカウンセリングルームSenagy Therapyです。
今日は心理学で学ぶ、E.H.エリクソンの発達理論についてお話をします。
エリクソンは人格発達を誕生から老年に至るまでの、ライフサイクルの各段階葛藤と混乱を経て形成されていくアイデンティティの問題としてとらえています。
人間は、母親、父親、兄、弟、姉、妹、友人、教師などとの対人関係のなかで社会化されながら自我を発達させていきます。自分にとって意味のある重要な他者との関係で、「息子・娘としての自分」「男性・女性としての自分」「学生としての自分」などさまざまな社会的自己・役割を見直し、取捨選択して統合した人格的同一性を形成することが青年期の発達課題です。どんな人種的集団、あるいは社会的階層の一員であるか、どんな職業生活を選択し、どんな人間になろうとしているかについて、自分を反省し、これが矛盾なく全体として統一のとれた体制をつくっていれば、自分がだれであるかを明らかにすることができ、自我同一性ができあがるといわれています。
青年期は自我同一性の確立をめぐってさまざまな試行錯誤が行われるが、これは社会的役割実験といわれる。こうした役割実験は必ずしも成功するとは限らず、失敗に終わると同一性の拡散と呼ばれる混乱状態が起こります。この意味で青年期は同一性の危機の時代であるといわれますが、自我同一性は青年期に限ったものではなく、誕生から死に至るまでにわたる人間の課題であり、容易に解決できるものでもないのです。
では今日はこの辺で失礼します。
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Senagy Therapy
住所 : 神奈川県横浜市南区大岡4丁目
電話番号 : 080-6884-1646
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