いわさきちひろ「物語絵本から感じる絵本へ」【横浜市 Senagy Therapy】
2025/06/25
こんにちは!
横浜市にあるカウンセリングルーム Senagy Therapyです。
私はいつの頃からか、いわさきちひろさんの絵本が好きになりました。絵本だけでなくあの何とも言えないほんわかとした、子どもの表情が好きになりました。
先日、2012年に作られたいわさきちひろさんのドキュメンタリーを見ました。そこで深く印象に残ったことは、物語の絵本から感じる絵本にいわさきちひろさんの作風が変化したという話です。
この写真にある「ぽちの きた うみ」は安曇野のいわさきちひろ美術館で見つけた私にとって貴重な絵本で、私の奥深くに眠っていた感性を呼び覚ましてくれました。
それは私が小学生の頃、夏休みに母方の親戚の家族大勢で泊りがけで海に行くことになりました。その頃、”エニー”という犬を飼っていて私が家族の誰よりも可愛がっていました。だからその犬と離れるのがとても悲しかったのです。”私がいない間、エニーは元気にしているかなとか、父親が餌をやってくれているかな”などとても心配していました。この「ぽちの きた うみ」は、私のその当時の感情を見事に表現してくれています。
絵本の内容は、主人公はぽちという犬を飼っていて、夏休みに海のそばのおばあちゃんの家にお母さんと行く話です。海は大好きで楽しみなのだけど「ぽちがいないと淋しくてつまらない、ぽちがいたらしたいことたくさんあるのにな。ぽちがいなかったから昨日も今日も泳がなかった」という様子を表現しています。しかし数日後、お父さんがぽちを連れて海に来てくれたのです。そしてなんと「今日からほんとの夏休み、ぽちと一緒の夏休み」というこの短い言葉にこの子の感情が見事に絵本で描かれていました。いわさきちひろという絵本作家は本当に素晴らしい感性の持ち主だと感嘆しました。今でも読み返すたびに、その素晴らしさに感嘆してしまいます。
では今日はこの辺で失礼します。
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Senagy Therapy
住所 : 神奈川県横浜市南区大岡4丁目
電話番号 : 080-6884-1646
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