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何でうちの子が不登校に 【 横浜 Senagy Therapy セナジーセラピー】

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何でうちの子が不登校に 【 横浜 Senagy Therapy セナジーセラピー】

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2026/03/04

なぜ、うちの子は不登校になったのか

――中学一年生、思春期の入り口で起きていたこと――

「あした、学校に行きたくない」

それは、本当に何気ない朝の一言でした。
体調が悪いのかと思い、「熱は?」「どこか痛いの?」と聞きましたが、首を横に振るだけ。理由を尋ねても、「別に」「なんとなく」とはぐらかす。私は内心いら立ちながら、「みんな行っているんだから」「中学生なんだからしっかりして」と言ってしまいました。

あのときは、それが“始まり”だとは思ってもいませんでした。


最初は「甘え」だと思っていた

小学校の頃は、多少の波はあっても、毎日きちんと登校していました。友達もいて、勉強もそれなりにこなしている。だからこそ、中学に入って数か月で登校を渋り始めたとき、私はこう思ったのです。

「新しい環境に慣れていないだけ」
「部活がきついだけ」
「そのうち落ち着く」

中学一年生。まだ子どもだと思っていた私は、“思春期の始まり”を軽く見ていました。

しかし実際には、中学入学は想像以上に大きな環境変化でした。教科担任制、定期テスト、部活動の上下関係、新しい友人関係。小学校とはまったく違う評価の世界に、突然放り込まれたのです。

後から知った「中1ギャップ」という言葉。
まさに、わが家で起きていたことでした。


見えていなかった小さなサイン

今振り返ると、前兆はいくつもありました。

・部屋にこもる時間が増えた
・「疲れた」と言う回数が増えた
・朝、なかなか起きられない
・テストの点を見せなくなった
・スマホを手放さなくなった

でも当時の私は、それを「思春期あるある」だと片づけていました。

思春期は、自意識が急激に膨らむ時期です。他人からどう見られているかが気になり、自分の価値を他者評価で測るようになります。特に中学一年生は、まだ自己肯定感が安定していません。そこに、成績順位や部活内の序列が加わる。

「できる子」と「できない子」がはっきり可視化される世界。

わが子は、知らず知らずのうちに自信を削られていたのかもしれません。


「理由が言えない」苦しさ

何よりも印象に残っているのは、理由を聞いても答えられなかったことです。

「どうして行きたくないの?」
「何があったの?」

そう聞くたびに、子どもは黙り込みました。

いじめがあったわけではない。
特定の先生と衝突したわけでもない。

だから私は混乱しました。「理由がないのに行けないなんておかしい」と。

しかし今なら分かります。
思春期の不登校は、必ずしも“事件”が原因ではないのです。

・自分がうまくやれていないという感覚
・周囲との比較による劣等感
・期待に応えられないという焦り
・親に心配をかけたくないという葛藤

それらが積み重なり、言語化できないまま限界を超える。
だから「なんとなく」なのです。

理由がないのではなく、複雑すぎて言えなかったのだと思います。


親の焦りが追い詰めていた

登校しない日が続くと、私は次第に恐怖を感じるようになりました。

「このままずっと行けなかったらどうしよう」
「将来はどうなるの?」

その不安は、知らないうちに言葉ににじみ出ていました。

「甘えているだけじゃないの?」
「頑張ってみたら変わるんじゃない?」

私は“解決”しようとしていました。
でも子どもが求めていたのは、“理解”だったのです。

思春期は、親から心理的に自立し始める時期でもあります。親の言葉は、励ましにもなりますが、同時に強い圧力にもなります。「期待に応えられない自分」という自己否定を、さらに強めてしまうこともある。

私の焦りは、子どもの「できない自分」という感覚を強化していたのかもしれません。


データと重ねて見えたこと

文部科学省の調査によれば、不登校の中学生は年々増加しています。特に中学一年生は、小学校からの環境変化が大きく、発生率も高い傾向があります。

主な要因は「無気力・不安」が最も多く、次いで「生活リズムの乱れ」「人間関係」。いじめよりも、内面的な問題の割合が高いという結果も出ています。

それを知ったとき、私は衝撃を受けました。

うちの子は特別弱いわけではなかった。
怠けているわけでもなかった。

むしろ、真面目で、周囲を気にしすぎるほど気にする性格だった。その“まじめさ”こそが、思春期の揺らぎと結びついて、動けなくなっていたのです。


回復のきっかけは「何もしない勇気」

転機になったのは、「学校に行かせる」ことをいったん手放したことでした。

「行かなくてもいい」と伝えた日、子どもは初めて大きく息を吐きました。

解決策を探すより先に、安心を取り戻すこと。
評価の世界からいったん離れること。

朝起きられなくても責めない。
ゲームをしていてもすぐには取り上げない。

そうして数週間が過ぎた頃、子どもは少しずつ外に出るようになりました。保健室登校から始まり、短時間の教室復帰へ。

完全な回復とは言えません。それでも、「自分は否定されていない」という感覚が戻ったことが何より大きかったのだと思います。


なぜ、うちの子は不登校になったのか

今、あらためて問い直すと、答えは一つではありません。

・中1という大きな環境変化
・思春期特有の自己肯定感の揺らぎ
・他者評価への過敏さ
・親の期待
・真面目すぎる性格

それらが重なり合った結果でした。

そして最大の要因は、「弱さ」ではなく「繊細さ」だったのだと思います。


同じ立場の親へ

もし、あの日の私に声をかけられるなら、こう言います。

「今すぐ解決しなくていい」
「原因を一つに絞らなくていい」
「まずは、あなた自身が落ち着いて」

不登校は、失敗ではありません。
思春期という嵐の中で、一度立ち止まっただけかもしれないのです。

わが子が不登校になったことで、私は初めて、子どもを“管理する対象”ではなく、“一人の人間”として見始めました。

あの朝の「行きたくない」は、
もしかしたら、助けを求める精一杯のサインだったのかもしれません。

そして今は思います。

不登校は終わりではなく、
親子が関係を問い直す始まりだったのだと。

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